
世田谷美術館は、四季折々の変化が美しい、緑豊かな砧公園の一角に位置します。
恵まれた自然環境を存分に生かした建築デザインは、レストランなどの施設も備え、気持ち良いアートとの出会いの場となっています。休日の一時を思い思いに過ごす人達。。。
"芸術とは何か"という根源的なテーマのもと、幅広い視野の様々な展覧会や、プログラム、イベントを企画しています。世田谷ゆかりの作家や、アンリ・ルソー、北大路魯山人など約1万点の作品を収蔵しています。

今回の展覧は、吹田文明展です。
図工室から生まれた、新しい版画表現と題された吹田文明の作品は、透明感と重厚感、2つのコントラストによって目の覚めるような鮮やかな世界が広がります。1967(昭和42)年、吹田文明は、サンパウロ・ビエンナーレで、棟方志功、浜口陽三に続き、日本人で3人目の版画部門の最優秀賞を受賞し、国際的にも注目されます。
1926(大正15)年に徳島県阿南市に生まれ。戦後、小学校の教師として、図工科教育の研究で、先駆的な活動を展開していきました。吹田文明の独創的な制作技法の多くは、子どもたちとの教材研究の過程で生み出されました。教育者と作家という二つの立場から版画表現と向き合うことで、吹田文明は、独特の世界を作り上げていきます。
日本版画協会展で恩地賞を受賞し、スイス・グレンヘン国際色彩版画トリエンナーレ展、ノースウエスト国際版画家展などでも受賞を重ねていきました。1967(昭和42)年のサンパウロ・ビエンナーレでの版画部門最優秀賞の受賞をきっかけに、作家活動に専念し、木版画の可能性に挑むスケールの大きな作品を次々と発表します。
一方、吹田文明は、多摩美術大学に、日本で初めての版画科を新設し、初代科長に就任します。また、大学版画学会の会長を長年勤め、大学における版画教育の基盤を築き上げ、若い世代の版画家へ多大な影響を与えました。そして、現在は、日本美術家連盟理事長として、活躍しています。
現住地の世田谷美術館と、出身地の徳島県立近代美術館の2館で、これまでにない規模で、吹田文明の世界を紹介する展覧会です。
小学校教師時代の作品から、ビエンナーレ受賞作品、そして近年ますます深まる表現世界を、代表作など中心に約200点が紹介されていました。これまでにない新しい表現を可能とした、独創的なアイデアの魅力や、戦後図工科教育の黎明期における教育者としての側面などにも触れながら、現代版画と美術教育の2つの領域に情熱を注いだ作品は子供達の可能性おも広げたことでしょう。。。 *。:☆.。†

美術館のレストラン、「ル・ジャルダン」Le Jardinは砧公園を一望できるレストランで,新緑を眺めながらゆったりとした時間をすごすことが出来ます。
今日は吹田文明にちなんだレストランお薦めのコース。
まずは春野菜のスープ・貝のパスタが可愛くて優しいお味です。。。 *。:☆.。†

徳島県特産のスダチ、太刀魚のソテー。
太刀魚が大好きなのでとっても嬉しいマリアです。。。 *。:☆.。†

デサートは、スダチのジュレ。。。。 *。:☆.。†

スダチの爽やかな香りとフルーツのみずみずしさが引き立てあって、美しいハーモニーを奏でるお味です。。。。 *。:☆.。†

爽やかな風に誘われて公園をお散歩しました。
微笑んでいるような淡いピンクの八重桜。。。 *。:☆.。†

葉桜になった新緑の美しさに、季節のゆったりとした時の流れを感じます。。。 *。:☆.。†

見上げた木々のすきまから、日射しが差し込んで、その光りが十字架に見えました。
自分の心の在処がふっと軽くなった気がします。。。。 *。:☆.。†