今年のお誕生日は、夏の音楽祭に合わせて、いつもお世話になっている湯布院の亀の井別荘でお祝いしました。優しい姉からのプレゼントです。
名物、鯉の洗い。
先付け、いろいろ。
すこぶる上品なお味の、鯉の椀もの。
大好きな梅酒と、ワガママを言って特別に出して頂いた梅酒漬けの梅。子供の頃、賑やかだった家に梅の木があって、毎年採れた梅をつけ込んでいたものです。
豊後牛のしゃぶしゃぶ。厚切りなのにお箸で切れてしまう柔らかさ。
芋、たこ、南京、、、お腹イッパイでも食べてしまいます。
こちらも、名物のピーナツオイルの風味豊かなおそうめん。
こんな素敵な晩餐の後、いよいよ空想の森美術館内で行われた小林道夫先生のチェンバロのコンサートに行きました。 静謐な空間に響き渡る繊細な祈りにも似た音の宴。心の扉を開け放し時空を越えて風や山や湖の声を聞いていた気がします。
宿に戻ると、お夜食の心遣いが。嬉しい、可愛い、ウサギさん。
この宿の図書室は、一番お気に入りの場所。訪れるたびに、不思議と一番読みたい本が待ってくれているのです。今回は辻邦生、、、。冬場には暖炉のはぜる音を聞きながら、美味しいコーヒーの香りに包まれて様々な本を、時を忘れて読みふける隠れ家です。
暖炉の上には小さな聖人、、、どんな願いを祈るのでしょう、、、。しばしの沈黙。静けさの内に宿る真実。
深い深い眠り、、、お部屋はメゾネットでオフロが二つ。専用の露天風呂までついている素敵なお部屋でした。
私の選んだ朝ご飯。地の野菜がふんだんに。甘鯛が美味でした。
娘の選んだ朝ご飯。地鶏のスープに牧野屋に特別に焼いてもらっている天然酵母のパン。どれもこれも美味しそうで、もちろんわけっこ。
季節はずれの夏の思い出。たいせつな人生の一ページ。美味しいものの向こうに広がる沢山の心の記憶。