健康 - エキサイトニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110325/t10014901561000.html
“自主避難 正式指示で対応”
3月25日 16時46分
枝野官房長官が、福島第一原子力発電所の半径20キロから30キロの範囲の地域について、避難指示が出た場合、速やかに住民が避難できるよう地元の自治体に準備を指示したことについて、この範囲に入る市町村の多くは、これまでもすでに自主避難などを呼びかけているとして、「正式な避難指示が出た段階で対応したい」としています。
枝野官房長官は、25日午前の会見で、屋内退避の指示が出ている福島第一原発の半径20キロから30キロの範囲の地域について、必要な物資が届かず、日常生活が困難になってきているとして、住民に自主避難を促すとともに、避難指示が出たら速やかに住民が避難できるよう地元の自治体に準備を指示したことを明らかにしました。NHKが午後2時現在で、この範囲にある9つの市町村に問い合わせたところ、現在もこの地域にいる人の数は少なくとも1万339人に上っています。自治体別に見ますと、▽南相馬市が少なくともおよそ1万人、▽浪江町が100人、▽川内村が75人、▽飯舘村が65人、▽葛尾村が50人、▽広野町が49人で、▽楢葉町と▽いわき市はごく少数だとしています。また、▽田村市は把握できていないとしています。これらの市町村のほとんどは、これまでも住民への呼びかけを行ってきたことから、自主避難の呼びかけは改めて行わず、正式な避難指示が出るのを待ちたいとしています。そのうえで、避難指示が出た場合に備えて、住民を受け入れてもらえる施設の確保や移動手段の検討などを始めているということです。