3月17日のwoman.exciteの記事を転載します。
だいじょうぶ。。。子供たちを守り温かなハグと微笑みを。。。愛と祈りのうちに。。。
http://woman.excite.co.jp/topics/life/rid_28226
社会法人『日本小児科医会』より「もしものために...子供の心のケアのために」という記事がリリースされています。
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「子どもたちは、自然災害や人的災害、交通事故、身近な人の死、暴力などの身の安全を脅かされるような恐ろしい体験をしたり、テレビニュースなどで自然災害や事故、犯罪などの衝撃的な映像に触れたりすると、心理的な問題や不適応を起こすことがあります。これを心の傷(トラウマ、心的外傷)と呼びます」
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子どもたちは、起きた出来事を大人のように理解することが出来ません。気持ちや自分に起こった出来事を言葉で適切に表現できないため、その子どもの態度や変化を大人が察知し適切に対応することが重要となります。
そこでこちらの記事では「子どもたちのサインと大人にできる支援」として、「幼児期(5才までの子ども)」「小学生」「中・高校生」と年代別に分けて、そのサインと対処の仕方が説明されています。
今回はこのなかより抜粋して、幼児期のサインとその対応をご紹介いたします。
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「幼児期の子どもに見られる反応」
・夜中に目をさます
・トイレのしつけがうまくいかない
・赤ちゃん返りが見られる
・大きな音に驚く
・世話をする人にまとわりつく
・急に体を硬くする
・体験した出来事を繰り返し話す
・ぐずったり、泣きわめくなど扱いにくくなる
・無口になる
・表情が乏しくなる
・保育所や幼稚園で、体験に関連した遊びに友達を巻き込む
・元気がなくなり今までのように遊ばない
・眠ることや夜1人になるのを怖がる
・体の痛みや具合の悪さを訴えるが医者に見せても異常がない
・物事を思い通りにしたがる
・季節や祝祭日が引き金になって記念日反応が起こる(衝撃的な出来事の1年後や出来事に関する報道に反応して起きる症状)
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このような幼児期の子どもの反応に、大人(親、周囲)ができる支援は、
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・「大丈夫だよ」と言葉に出して子どもに伝えることが大事
・起きた出来事を繰り返し話す子どもには、何度でも子どもの話に耳を傾ける
・睡眠や食事などの日常生活を今まで通り続ける
・世話をしてくれる大切な大人から不必要に引き離さない
・楽しみにしていることは続けさせる
・夜は必ず一緒に寝るということも子どもの安心・安全感を高める
・スキンシップを普段以上に持ち、気にかけてあげる
・毎日のリズムは崩さず規則正しい生活を送るよう心がける
・外傷体験を無理に思い出させるような刺激をやめる(ニュース番組は見せない、無理に思い出させない)
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被災された地域の方においては「普段通りの生活を心がける」ことは無理なことと思われます。
ですので、出来ることは「大丈夫だよ」と声をかけ抱きしめ、そして子どもの話に耳を傾けること。そしてなにより信頼できる人の「笑顔」を見て子どもたちは心から安心しますので、大変なご苦労ななか難しいことだとは思われますが、笑顔を見せてあげてください。
そのためにも、こちらのリリース内にも「大人のセルフケアが大事」とも書かれています。
子どもたちを安心させるためには頼りになる親・大人がご自身のケアをしていくことが重要になるようです。
セルフケアに大切なものは3つ。
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・信頼できるパートナーを持つ
・自分の限界を知る(頼れる人や関係をもつ)
・自分のペースを守る(頑張りすぎない)
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連日、報道される悲惨な映像を見て、被災地以外の子どもたちも少なからずともショックを受けているのではないかと思われます。
まずは大人は不要に不安にならず「笑顔」を見せることが大事......ですね。
【関連リンク】
・もしものために...子供の心のケアのために(PDF)[日本小児科医会]